
8月のある日、私鉄の駅のホームで電車を待っていると、ホームのベンチに座っている人の中に、30代半ばの体格の良い男性がいました。その前を何気なく通り過ぎようとして、その男性の青いシャツが、おおかた水に濡れたように色が変わっているのに気がつきました。少しだけ濡れている、という風ではなく、本当に、シャツの殆どが汗をかいたように色が変わっていたのです。
男性の表情はごく普通で、普通に電車を待っている表情なのでした。行き過ぎた私は、どうにも好奇心を抑えきれずに、何でもない振りをして、Uターンをして、再び、ベンチの前を通り過ぎるときに、ゆっくりと男性のシャツを見ました。(本当にすみません!)
やはり、殆どが(汗か水で)濡れていて、その濡れ方は、たとえその人が、そのとき仕事の途中であっても、近くの洋品店などで、取り合えずシャツを購入し、着替えるものだと、普通の人なら発想するほどの濡れ方でした。
そして、そのとき突然、私が中学生のときに銭湯に行ったときのことを思い出しました。それは、今でもはっきりと覚えているのですが、髪をアップにした女の人が湯船に入りながら、悠然と、ぶ厚い文庫本を手にして読んでいた光景でした!!
そして、子供心にもっと驚いたのは、周りの人たちも、特に驚いた様子もなく、ごく普通にしていたことでした。目を丸くしてその女性を見ている人など、本当に一人もいなかったのでした。・・思えばあのとき、「世間の不思議さ」というものに初めて出会ったのかなあ〜と今にして思います。
デスカラ・・・、(このあと、説教調です!)もしも、交際に入られて、お相手の言葉や態度などに、少なからず、違和感を覚えることがもしもあったとしても、どうぞ、世間の広さと不思議さ、そしてこの世界の森羅万象に思いを馳せて頂き、すぐに、「お断り」や「合わないと思います」の結論をどうぞ出さないで頂きたいのです。松下幸之助も言っています。いわく、「殆どの人は、15度か20度くらいの視野で日々を歩んでいるのではなかろうか」と。
勿論、かく言うこの私も、「とんでもない!」とか、「少し無理かも?」という会員の方のご要求も、ぐっと飲み込み、世間の広さ不思議さと森羅万象を深く深く胸に刻んで、自身の視野をどこまでも拡げつつ、誠心誠意、ケアーをさせて頂きたいと心から思っております!!