
タウンページの広告は、ご存知のように、年間契約ですが、一番、電話などの反響があるのは、やはり、新年度のタウンページが出た直後から2ヶ月間くらいのように思います。当会のあります東京都世田谷区では、毎年3月頃に新しいタウンページが配られてきます。
ここ数年はインターネットに押されて、本当に紙媒体からのお問い合わせは減少していますが、それでもやはり、長い年月の実績とユーザーからの大きな信頼があるのでしょうか、どんなに小さなスペースの広告であっても、3月から春頃までには、殆ど毎年ご入会者があります。
先日も30代女性の方のお母様から、お問い合わせのお電話がありました。翌日、資料を発送しようとしていたところへ、再度お電話があり、訪問した方が早いから、ということで、急遽ご訪問くださることになりました。
お話をお伺いすると、大分長い間、お知り合いの方達にご依頼されて、お嬢様はお見合いを繰り返してこられたのですが、どうしても、本命の方とお会いすることができず、「このままでは、一生涯、娘は独身の人生を送ってしまうかもしれません・・」と心から不安気に言われるご様子に、本当に、心してお世話をさせて頂かねば!という強い覚悟を新たに致しました。
お話をしている間も、お母様の人柄の優しさがぐんぐんと伝わってきてしまい、本当に、このお母様に育てられた今までの生活から、別の新しい生活へと飛び出して行くということは、どんなにご本人の結婚への願望が強くても、相当の力がないと、難しいのでは?とも正直感じさせられました。
恋愛と言う魔力なくして、娘や息子という存在は、本当に心地良い環境から飛び出すという事がむつかしいという一面が、真実としてあるような気がします。
帰り際に、お母様は、仕事として請け負っておられる洋服のジャケットが不出来で、商品にならなかったので・・・と言われて、良かったら着てくださいますか?という言葉と共に、モスグリーンの春のジャケットを置いて行かれてしまいました。
受け取らせて頂いた私も、あつかましいことは申すまでもありませんが(すみません!)、その自然な優しさに、本当に「やられた!」という思いでした。お母様が本当に安心して頂けるようなお嬢様のお相手を、懸命にお探ししようという思いと同時に、それは、この優しいお母様とお嬢様の別れの場面を用意してしまうことにもなるんだなぁと、同じ娘を持つ身として、少しだけ感傷的にもなった、3月のある日でした。