
若い女性の美しさには、いろんな魅力がありますね。サラサラの髪が風に揺れて、頬にかかっている様子や、すらりと伸びた背筋のしなやかな緊張感、こちらを見つめる瞳の、白い部分が少し青みがかっていて、真っ直ぐに視線が届いてくるときなど、その美しさに、はっとさせられる時があります。
でも、変な話かもしれませんが、私は、若い女性の一番の美しさを、ほっそりとした、両の二の腕に感じることが多いです。半袖ではなく、ノースリーブやフレンチスリーブのときの、瑞々しく、皮膚の内側から、若い生命力が充ちてきていて、今にも外界へと、その人自身の全てが解き放たれて、新しい世界へと旅立って行くような感じを覚えるんですね。
それは、多分、若い女性の、これからの人生への未知の部分の、また大いなる可能性の象徴のように、まぶしく感じるからなのだという気がします。
愛する人を抱き締めたり、また、新しい生命を掻き抱いたり、料理をしたり、運転をしたり、仕事をしたり、義母の世話をしたり、ベランダの鉢植えに水をやったり、自分の趣味に打ち込んだり・・、これから、あなたは、その瑞々しい二の腕で、本当にいろんな事柄を懸命にこなしながら、大人へと、一歩、一歩を踏み出して行くんですよね。
・・その一歩手前にいる、F美さん、一緒にお見合いのお相手候補の方を選びながらも、あなたの無垢な美しさに、何となく心を打たれ、そして、決して、単純な若さ礼賛ではありませんが、でも、その若さが、内側から光り輝いている今の時期に、本当に最愛の方を見出して頂けたら!と心から思わせて頂いたある夏の日でした。
振り返って、何十年か前(!)の自分自身を思い出しますと、若さの素晴らしさを自覚する余裕など全くなく、ただ、ひたすら、果たそうとする夢への焦燥感で、ただただ一杯だった、本当に切ない青春だったナーーー