
先日、5月10日は、母の日でした。兵庫県にいる母には、いつもこの日に顔を合わせることが、本当に長い間できていません。お正月とお盆の年2回、兄の家族と母のいる実家に帰省するのが精一杯の年月が、振り返ると、二十年以上も過ぎて来ています。
「側にいる」ということが、最大の親孝行なのだと思います。共に住むことは無理でも、電車ですぐに駆けつけることのできる距離に住んでいてあげることができたなら!と思いつつ、でも仕事があるからそれは無理と、一向に具体的なことは考えもしない、親不孝な娘です。また、優しい兄と義姉に甘えてしまっている我儘な妹でもあります。
でも!!ここで暗くなっても仕方がないことです!(と、大いに自己弁護です!)
いつもの年のように、母へのプレゼントを買いに街に出かけました。
噛んだりする必要のない、フルーツゼリーと、あとは何にしようかなーと、いろんなお店を見て歩いていたとき、書店の店先の大きな本が目に止まりました。
「天皇皇后ご成婚50年 祈りきませり」の文字とお二人の大きな写真・・・
これだ!と心はすぐに決まりました。
昔から思っていたことですが、母の世代は皇室関連の出来事にとても強い関心を持っています。私の幼いとき、TVの「皇室アルバム」という番組を本当に楽しそうに観ていた母、婦人雑誌の天皇一家の写真を、食い入るように、また心から懐かしげに眺めていた母、親戚でなどある筈もないのに、まるで遠縁の親戚のように、天皇家のことを語る母・・、「誰それはこんなに大きくなった」とか、「誰それはまだ結婚していない」等々・・。
子供心にも不思議でしたが、それは、母の育った時代の影響であることは言うまでもないことなのでしょう。ただ、帰省して家族でいろんな話をするときも、常に皇室関連の話は母を生き生きとさせるのを私は実感していたのでした。一体、全体、何故そうなのか?という母の精神史はきっとこれからも分からないことだと思いますが、でも、子供は単純です。あなたの喜ぶことを少しでもさせてもらえたら、それがささやかな罪ほろぼしになるのかも?!と、せっせと大きな本とフルーツゼリーを宅配便にお願いした先日のことでした。